ositina’s blog

海外での不妊、妊娠、育児などディープなハナシ

不妊治療のハナシ

不妊期間

2014年34歳〜2019年39歳


34歳、そろそろ子供が欲しいってなっても、すぐできないもんなんですね。半年経っても妊娠せず、地元のちょい有名な病院へ。

 

日本のサイトでは、夫婦の生殖チェックの後、ステップアップをしながら治療を進めていくけど、医師はわたしに、年齢も年齢なのでと、最初から高度不妊治療(顕微鏡受精)を勧めました。

血液検査では、(数値はもう分からないけど)卵子の残り数が50代の女性と同じで、夫の精子には何の問題も無し。

医師からは卵子の数が少なくても、クオリティーが高ければ全然大丈夫と励まされます。この時は、ふーん、としか思いませんでした。

 

1回目
35歳、治療開始。

こちら(欧州)では、とりあえず最初からバンバンホルモン剤を打ち、日本のように軽く自然に、という治療法ではありませんでした。

特に病気にかかったこともないし、楽観的に治療を始めたけど、何せ全てが初めての経験です。その仰々しい数の注射や薬や検査で副作用が怖かったけど、これだけやってるんだから妊娠できると確信。

病院の診察室には、治療して生まれた赤ちゃんの写真がいっぱい貼ってあって、それを見るたびにもうすぐ子供に会える、と夫と心躍らせました。

卵子の数は少ないけど順調に育っていると言われ、あっという間に恐怖の採卵の日に。

全身麻酔だったので採卵は、意識がなかったのでなにも感じなかったけど、麻酔をかける前に膣の中に入れた、中を開く器具のようなものがすごく痛かったです。それを入れたまま消毒を入れたり管を入れたりカチャカチャして触れるたびに痛くて、その時間が苦痛でした。

その後、麻酔が切れて、子宮らへんが痛いような生理痛のような感じは一日中続きました。

卵子は計3個(そのうち未熟卵が1個)取れて、一つは未熟卵、一番良いものがB級という説明で、三日後、受精卵を二つ体に戻し、この時も、中を開く器具のようなものを入れて痛かったけど今回はすぐ終わったのでほっとします。

ちなみにこの国では、受精卵はいっぺんに二個戻すらしいです。街には双子ちゃんが多いので、治療のせいかも!?

そして、残念ながら生理が来てしまい、夫と私は新しい命を宿すことが、そんなに簡単ではないと痛感しました。

 

2回目
36歳、今度は、大都会の大きな病院で治療。

勤務をしている医者や看護婦さんたちは、みんな女性でとても優しく感動。

ここでもまた前回と同様にアグレッシブな治療をし、卵子が3個取れます。

卵子の摘出は全く痛みが無くてびっくりでした。

その時は覚悟を決めて台に乗ったのですが、看護婦さんから気さくにいろいろ話しかけられて、肩の力抜けると、気が遠くなっていきました。起きた時は、気持ちよく熟睡できたみたいな感じ。

今回は顕微鏡受精をしなくて、自然に精子を卵子の上にふりかける受精方法をしたとのこと。

なんだか信じられる、ここなら妊娠できそう!

3日後に受精卵2つを戻し、生理が予定日きっかりに来てしまいます。

 

3回目
1ヵ月休んでまた治療再開。

今度も同じ方法で治療し、採卵では2個取れました。三日後2個移植するけど、結果はいつもどおり。

妊娠検査薬の赤いラインが出るのって、どんな気持ちなんだろう。

 

4回目
37歳、今度は別の治療方法。

鼻にスプレーのような物を振りかけて、それを吸引する方法です。

これは脳を騙すやり方らしいけど、わたしには合わなかったみたい。卵巣に未熟卵数個しかできなくて、採卵せずここでストップ。

その後、成熟するはずだった卵子が卵巣にずっと留まっていたため、生理が4ヶ月間こなくて、この期間の体調はすこぶる悪かったです。

 

5回目
元の治療方法で治療再開。

今回が最後かな、と思いながら電車乗り継ぎ、片道3時間の道のりを一人で行きます。

前回、医者から言われた糖質制限をずっと守り、アルコールも飲んでいないし、運動もしてるし、カフェインレス、体に良い事は全部やって、自信は少しだけありました。

採卵をしたら3個、それもそのうちの1つが初めてのA級。受精後の病院からの報告の電話は良い内容で、とても綺麗で順調に育っているという。

三日後、受精卵3個を移植。三つ子ができたらどうしようなんて意気揚々。移植前に、今回だけ特別に移植前に見せてくれた受精卵は、キラキラしててとても美しかったです。

生理予定日、いつもどおりに生理きてしまいました。生理くるかもしれないって、自分の気持ちに保険かけて起きたので、ショックだったけど、やっぱりねーってかんじでした。

 

かすりもしない、化学妊娠もない、もしかしたらわたしの体は着床しないのかも、、。

 

これ以上の治療は大金だしキリがないし、心の負担も大きいので止める方向に。

 

子供ができなくても、楽しくやっていける!そう思って、『全力で遊んで楽しむ生活』を意識するようになりました。そしてその日々が、今ではとても良い思い出です。

 

不妊治療のおかげで、気づいたことがいっぱいあります。なので、わたしは自分のために、成長するためにやって良かったと思っています。